こんにちは Camel Loop (@Camel_Loop)です。
皆さんは、国際結婚をする事について考えた事はありますか?
この記事をお読みいただいている方の中には、もしかしたら外国人のお相手がいて結婚を考えている方がいるかもしれません。
それともこれから出会う未知の相手が、外国人となる方もいらっしゃるのかもしれません。
人生、何が起こるか分かりません。
台湾人の妻と結婚して3年が経ちましたが、僕もまさか自分が国際結婚をするなんて全く想像していませんでした。
関連記事 : 国際結婚手続きについて【入籍・配偶者ビザ・非偽装結婚証明】
グローバル化が進む現代では、国際結婚というのはより一般的になり珍しいものではなくなるのかもしれません。
もしかしたら将来のご参考になるかもしれない、国際結婚のメリット・デメリットについて実体験を元にお伝えしていきます!
目次
外国人との出会い方は?
僕と妻が初めて会ったのは6年前、オーストラリアでのワーホリ生活をしていた時でした。
バンダバーグという田舎町で、農場での仕事を斡旋してくれるバックパッカーズ(ドミトリータイプがメインの大型格安ホステル)が一緒で、のちに職場の農場も同じになりました。
多様性を受け入れるオーストラリアという土地柄もあってか、様々な国から集まった旅行者たちと毎日のように分け隔てなく楽しく暮らしていました。
そのような背景もあり、特に外国人だからという気兼ねはなく自然に交際→同棲→結婚となったのだと思います。
日本でも外国人観光客の誘致に力を入れている近年は、外国人を見かける事が明らかに多くなりました。
外国人が多く集まるバーやクラブ、またそうした出会いを求める人達が集まるイベント等も頻繁に開催されているので、興味のある方は参加してみるのも良いかもしれません。
国際結婚のメリットとは?
考え方・価値観が広がる
この広い地球で、これから人生を共に歩んでいく相手が見つかったというだけでも素晴らしいことだと思います。
ましてや、その相手が外国人で、出会った場所も海外。
少しでも状況が異なっていたり、自分や相手の決断のタイミングがズレていたりしたら出会う事は決してなかったはず。
そう思うと、運命というのは不思議なものです。
とはいえそれまで全く異なった環境と価値観で暮らしてきた者同士が共同生活をするというのは、時折困難を伴います。
僕らも同棲を始めた当初は、細々とした違いに対して理解し合えなかったこともありました。
例を挙げると分かりやすいかもしれません。
オーストラリアのシェアハウスで暮らしていた時、ちょっとした騒動がありました。
前日、僕が夕食の余り物にラップを掛けて冷蔵庫に保存していたのですが、それを電子レンジに入れようとしたところ
「え、何でラップのままレンジに入れるの?」
最初はよく意味が分からなかったのですが、台湾ではラップはあくまで食材にホコリが入らないように保存する為のもので、そのままレンジに入れる文化はないそうです。
ラップを掛けた方が湿度を保てるから…と議論になったのですが、さらに具合の悪い事に、その当時シェアハウスで共に生活していたのは僕以外全員が台湾人。
完全にアウェーの状態で、ラップをしてレンチンする僕を変わり者扱いといった様相になってしまいました。
同居人たちからは「まぁ試してみてもいいんじゃない?」という言われよう。
どうしても賛同者を得たかった僕は、国際電話で実家に連絡。
母親に「ラップしたままでいいんだよね?」と同意を得て、ようやく騒動が収まりました。
まだまだあります。
牛肉のステーキというのは台湾でもあるのですが、ご飯と一緒に食べる文化はないそうで、「ご飯がないと食べられない」と主張する僕と対立した事も。
また僕の言う「大丈夫」はYESかNOどちらなのか、というのは今でもよく聞かれます。
なにかと暗黙の了解で済ましてしまいがちな日本人同士と比べると、どうしてもあやふやなままにせず、白黒はっきりと付けたいというタイプが外国人には多いと思います。
改めて、日本語というのは相手の意図を阿吽の呼吸で汲み取る比重が大きい言語なのだというのに気付かされます。
それでも初めこそ、意見が合わず険悪になった事もありましたが今ではそれも笑い話。
「へぇー、台湾では雨の日には(足が蒸れて臭くなるから)サンダルを履いて外出するんだー。」と、それぞれの文化の違いを柔軟に尊重し、面白がれるようになりました。
細々とした”違い”にイライラする事なく、違う事を楽しめるというマインドが大切です。
生まれ育った場所と文化が違えば、もちろん性格や習慣も違う。
けれども、相通ずる部分はたくさんあり、それを理解し協力し合えた時に、より良いパートナーになってきているのかなと感じます。
家族も国際的になる
価値観が変わったのは、僕だけではありません。
僕の両親は今まで一度も日本を出た事がなく、ずっと家族中心で生きてきたようなふたり。
現在僕たち夫婦と2世帯で暮らしています。
彼らもまた、外国人が急に生活を共にする事になり様々な変化がありました。
保守的だった考え方も、だんだんとオープンになってきているようで、昨年には家族で台湾旅行に行きました。
息子が国際結婚をした事で、僕たち家族には確実に新しい風が吹き込んできました。
僕は僕で、外国にもうひとつの家族がいるというのは心強く、より幅広い視点を手に入れられるような気がしています。
加えて、まだ予定はないのですがもし僕たちの子供が生まれたら当然ハーフになります。
日本語・英語に加えて中国語・台湾語まで話せるような子供に育つのか、今からとても楽しみです。
日常会話が語学学習になる
現在僕と妻とは、すべて日本語で話をしています。
僕の立場から言うと、オーストラリアにいた時にはほとんど英語で会話をしていたので、それだけで良い勉強になっていました。
日本語が上達した現在では、妻の方が日々学習しているのでしょう。
家庭と職場、すべてを日本語で囲まれている現在は驚くほど上達のスピードが早いです。
そのような日々の変化を間近で見られ、共に成長していけるというのも国際結婚ならではだと思います。
頑張っている妻にひきかえ、僕は台湾に行って家族に会うたびに「中国語勉強しなくちゃ」と思うのですが、なかなか成長しません。
あなたもネイティブのパートナーが見つかれば、一気に外国語を習得できるかもしれませんね。
人生がなんとなくドラマチックになる
前回の記事 << 国際結婚手続きについて【入籍・配偶者ビザ・非偽装結婚証明】でお伝えしたように、入籍やビザ取得の手続きは一筋縄にはいきませんでした。
また前述のバンダバーグで3ヶ月ほど同居をし、幸せの絶頂期にあった僕でしたがどうしても彼女を置いて帰国しなければならない予定がありました。
その後またオーストラリアに戻ってくるかも未定。
少なくともバンダバーグに戻るつもりはありませんでした。
彼女も仕事があるので、また会えるのかも分からない状況。
ところが僕が帰国後しばらくして、何故か彼女が農場の仕事をクビに。
きっぱりとバンダバーグに区切りをつけ、一緒に新天地パースにて生活を始めたのでした。
他にも僕らが結婚に至るまでには、「もしもあの時〜していなければ…」というような事ばかりでした。
そのような困難を乗り越えたり、時には半年以上離れて暮らさなくてはならなくなったりもしながら手にした現在の生活は、かけがえの無いものです。
安定した生活が出来ている事に感謝し、自然と多くは望まないような心持ちになりました。
人それぞれにストーリーがあってドラマはあるかと思いますが、国際結婚をするとそういった話題には事欠かなくなるはずです。
日常生活にネタが尽きず飽きない
日本語がメキメキ上達しているとはいえ、細かいニュアンスの違いまでは完璧ではない妻。
ネタになるような日本語の間違いをたくさんしてきました。
例えば、
「北千住☓ からミサイルが発射されたみたいよ」→ 北朝鮮○
「メロンとハナミズ☓がよく合うらしいよ」 → ハチミツ○
「このラーメンちょっとカピバラ☓ね」 → ピリ辛○
…といった具合で、とにかくネタには事欠かない毎日です。
日本語が上達してきたのは良いのですが、最近は言い間違いが減ってきたのが寂しいですね。
結婚して3年が過ぎましたが、まだまだ新鮮な発見をする事も多く、笑いが絶えない日々を暮らせています。
国際結婚のデメリットとは?
”普通の人”ではなくなる
大袈裟に言いましたが、国際結婚という選択をする事により、安定したいわゆる『普通の日本人』という道から外れるとは思います。
ただ僕もそうですが、もともと自分は普通ではないと自負している方は気にしなくて良いですね。
とはいえ友達付き合いという観点で見ると、僕は結婚をしてから遊びに誘われる事がほとんどなくなりました。
自分が独身時代から思っていた考えがあるのですが、友人を遊びに誘う心理的ハードルがあると想定してみてください。
その時相手が既婚者であれば一段アップ。さらに子供がいればもう2段アップ、というようなハードルがあると思っています。
「色々あって忙しそうだし…」と気を使ってしまうという意味ですね。
僕はもともと友人は多い方ではなかったのですが、結婚をした事で1段アップし、さらにそれが国際結婚という事でボーナスポイントでもう1段アップしているような気がします。
それでも、まだ繋がっていてくれている友人を大切に暮らしていく所存です。
現実的に直面しなくてはならない問題がいくつかある
こちらは盲点になりがちかと思いますが、例えば社会保険。
これから日本で恒久的に生活をしていくとすると、どうしても現実的な問題に直面します。
日本人であれば今まで多少なりとも社会保険に入っていた履歴はあるはずの年齢ですが、もちろん妻はその限りではありません。
台湾の保険に入っていたそうですが、こちらで国民保険に入りなおしました。
もっと問題になってくると想定されるのは、年金ではないでしょうか。
現在は収入を抑え、扶養に入っていますがどうなる事やら。
通常の日本人夫婦よりも年金受給額は低くなる事は想定し、今のうちから将来設計や資産運用をした方が良いと考えています。
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日本のお笑い番組で笑い合えない
急にシリアスモードからレベルが下がりましたが、これは僕にとって大きな問題です。
僕は昔からダウンタウンが生き甲斐で、松本さんを神だと思って生きてきたような人間でした。
日本のお笑い文化は独特で、欧米のように単純にジョークや動きで笑わす事に加え日本人なら知っていて当然の予備知識や固定概念、常識があった上での裏切りや突飛な発想をもって笑わすというような芸当を行っていると分析します。
ところが外国人の妻にはそのベースになる知識がないので、笑えないのです。
これは妻と一緒に生活を始めた当時の僕にとっては、悩みの種でした。
それでも語学が上達した最近では、一緒にドキュメンタルを観て大笑いできるまでになりました。
漫才も、早口でところどころ分からない箇所はあるけれども笑えるようになってきました。
最終的には大喜利でも笑えるようになってほしいというのが、現在の希望です。
まとめ
国際結婚のメリット・デメリットについて列挙して参りました。
いかがでしたでしょうか?
ここまで書いておきながらですが、結局はメリット・デメリットなんて二の次で好きになった相手、ずっと一緒にいたいと思える相手が見つかったら誰に何を言われようが一緒にいれば良いんだと思っています。
じゃあなんでこんな記事書いたんだと思われそうですが、とりあえず国際結婚は楽しいですよ。
応援しています!
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