こんにちは! Camel Loop (@Camel_Loop)です。
今回は最近行ったばかりの旅行について、お伝えしたいと思います。
目次
ウズベキスタン基本情報
国名:ウズベキスタン共和国
言語:ウズベク語に加え、ロシア語が広く話されている
宗教:イスラム教スンニ派
面積:日本の約1.2倍
人口:約3,200万人
民族:ウズベク系(83.8%),タジク系(4.8%),カザフ系(2.5%),ロシア系(2.3%)
古くからシルクロードの重要な拠点として繁栄してきたウズベキスタン。
良いらしいという評判は以前より聞いており、いつかは訪れたいと思っていました。
そんな中2018年から日本国籍の旅行者はビザが免除になるというニュースが後押しとなり、渡航先に決定。
昨年(2018年)の9月、妻と10日間の旅行に出ました。
まだまだ日本人には馴染みが薄く、未知の部分が多い国ですが本当に素晴らしかったのでおすすめです!
この記事を読んで、少しでも興味を持って頂けたら幸いです。
ビザ取得と入国審査
ビザ免除により、以前より簡単に旅行が出来る国となったウズベキスタン。
ただし台湾人の妻にとって、その恩恵はありませんでした。
現地代理店にウズベク外務省からの紹介状手配の依頼をし、大使館でビザを発行するまでに1ヶ月以上を要しました。
台湾は国交を持っていない国がまだまだ多いので、近い将来に改善されていく事を願っております。
首都タシケントまでの直行便は2019年1月現在、週2便ウズベキスタン航空が飛んでいます。
片道約9時間で、往復ひとり82,000円でした。
このウズベキスタン航空、あまりなじみのない名前かと思いますが国営の航空会社となります。
離陸前に飲み物が配られるなど一部独特なところはありましたが、概ね快適でした。
さて、ウズベキスタンの情報を事前に調べてたところ入国審査が異常に厳しいという経験談を多く目にしました。
荷物を全て広げさせられて調べられた人や、税関申告が厳しく空港を出るまでに3時間以上掛かった人もいたとか。
僕も身構えて望んだのですが、結果的に拍子抜けするほどに簡単な入国でした。
どうやらビザ免除同様に、現大統領が観光客誘致のため規制緩和を進めていて手続きが簡略化されていたようです。
むしろ、僕が渡航してきた国の中でも一番簡単に入国出来た国と言っても良いレベルだと思います。
入国カードも不要、税関は申告がある人以外はスルーでした。
ウズベキスタンの治安について
「ウズベキスタンに行ってきた」と言うとほぼ毎回聞かれたのが「危なくないの?」という質問でした。
それは恐らく、~スタンと聞くとアフガニスタンやパキスタンのような危ないイメージを連想するからだと思います。
スタンというのは『国』という意味で、それぞれ『~の国』を表しているというわけです。
ちなみに危険とされているイスラム過激派は、中央アジアに拠点は持っていません。
2019年現在国状は安定しており、肌感覚として治安の悪さは全く感じませんでした。
高齢化が進む日本とは逆に、若年層の人口が多いウズベキスタン。
実際子供をとても多く見かけたのですが、彼らも夜の街を心置きなく遊びまわっているようでした。
ウズベキスタンの気候
旅行のベストシーズンは春(3~5月)と秋(9~11月)と言われています。
もともと砂漠性の気候のため、雨天が極端に少ないです。
僕達が行ったのは9月初旬でしたが、雨は一度も降らず、ほぼ毎日雲ひとつない晴天に恵まれました。
一年の寒暖差は大きく、夏の間には40度を越す猛暑が続きます。
9月時点でも昼間はかなり暑かったですが、日本と違い湿度が低いためカラッとしており嫌な暑さではなく、汗はほとんどかきませんでした。
とりわけ太陽の力が弱まった夕方以降の快適さは素晴らしかったです。
風が心地よく、現地の人たちも日が沈んだ後のほうがより活発になるようでした。
ウズベキスタンの食事
旅行中の大きな楽しみが、食事ですね。
僕がウズベキスタン旅行に出る前に一番懸念していたのが、食事が合うかどうかでした。
ネットで調べていた情報だと、美味しいという評判はあるものの脂っぽいという感想も目にしました。
昔のように脂っぽい食事を続けるのが難しくなっている僕にとっては、食事が合わなければ一大事。
お守りとして、ふりかけやお茶漬けのりを準備してきたのですが不要でした。
実際にウズベク料理を頂いてみると、見た目以上に脂っぽさはなく美味しかったです。
トルコ料理に近く、肉は多いですがじっくりと煮た野菜中心の料理もあり、ナンと呼ばれる主食のパンを合わせて食べます。
素材を生かした素朴な味のものが多く、日本人の味覚にも合うかと思います。
現地栽培の野菜や果物が本当に美味しく、特にメロンは絶品でした!
ウズベキスタンの物価と通貨について
観光地のレストランでの食事料金は、日本と比べておよそ半分ほどという感覚でした。
大衆的な食堂(チャイハナと呼ばれます)を利用すれば、ふたりで満腹になっても5ドルほどでした。
ホテル代は中級クラスのホテルで1部屋30ドル程度。
もっと安い宿もたくさんあります。
また、移動費が特に安かったのでタクシーをよく利用しました。
ウズベキスタンスム(UZS)の為替レートは、2019年1月現在 1,000スム=約14円となります。
2017年に公定レートの切り下げがあり、1ドル=8100スムに統一されました。
これにより、以前あった闇両替と公定レートの相違による問題は解決していました。
金額はどうしても大きくなってしまうので、札束を持ち歩く必要はありました。
とはいえ5万スム札など高額紙幣も流通してきており、以前ほどではなくなったようです。
そしてウズベキスタンを旅行する上で、一番の注意点としてお伝えしておきたいのがATMの少なさです。
多くのレストランやホテルではクレジットカードが使えず、現金に頼らざるを得ない状況となります。
そのつもりで多めに準備していたのですが、結局現金は足りなくなりました。
都度ATMを探すもののなかなか見つからず、各地でその繰り返しでした。
ATMは基本的には大きめのホテルや鉄道駅舎内に設置されているのですが、やっと見つけたと思っても海外発行のクレジットカードに対応していなかったり、故障中だったり。
仕方ないので両替をしようと思っても、窓口が営業していなかったり。
今回ウズベキスタンを旅行する上で最も苦労したのがこのATM問題でした。
これから行かれる方は是非
以上をおすすめ致します。
特にホテル代をキャッシュで払うと、札束が一気になくなります(笑)
ウズベク人について
ウズベキスタンの何が良かったと聞かれ、真っ先に思い浮かぶのが人の良さです。
とにかく会った人皆が優しかった。
人に対してのストレスをこれほど感じずに旅行が出来たのは、初めてだったように感じました。
前述のように公用語がウズベク語で、ロシア語に関しても僕らはチンプンカンプン。
さらには表記もキリル文字でさっぱり分かりません。
必然的に困ったシチュエーションに陥る事が何度もありましたが、そんな時にはどこからともなく人が助けに現れてくれたのです。
今までに行ったイスラム教の国どこでもそうでしたが、わざわざ自分の国を訪れてくれたゲストを歓待する文化が根付いているらしく、どこに行っても歓迎してくれました。
ひとつエピソードを紹介させて下さい。
あれはサマルカンドのレギスタン広場を見学し終わった、夜の事でした。
広場を出たところで、近くから大きな音楽が流れている事が気になりました。
近くに向ってみたところ、大規模な結婚式が行われていました。
会場外から遠巻きに写真を撮っていたところ、ひとりのおじさんが近付いて来て手招き。
「いいから、入っておいで!」と会場に入るように促してくれました。
中へと進むと、どんちゃん騒ぎの真っ只中。
爆音の音楽に合わせて踊っているグループからも手招きされ、なぜかダンスタイムに飛び入り参加しました。
音楽が止んだ後は、席に戻り一斉にウォッカを一気飲み!
皆カタコトの英語を使って、色々と話し掛けてきてくれます。
たった今初めて会ったヨソモノの外国人を、ずっと前からの友人のように接してくれる彼ら。
音楽が始まるとまたしてもダンスタイム!
ウズベキスタン式結婚式は、ひたすら踊り続けるのが定番だそうです。
無尽蔵に踊り続ける彼らと違い、ヘロヘロになった僕らはこの辺りで退散。
お土産にワインと、いつの間にか現像していた写真をプレゼントまでされ、皆に「来てくれてありがとう!」と言われて帰路につきました。
お礼を言うのはこちらだというのに。
帰り道、夢のようなひとときから現実に戻ったときに妻とふたり、涙を流しました。
何でこの人達は、こんな見ず知らずの人によくしてくれたんだろうと。
とにかくウズベク人には、どこでも歓迎されてどこでも助けられてばかりでした。
今でもその時の事を思い出すと、心に熱いものを感じます。
その他にも、路上でタクシーが捕まらず困っていたところをすかさず助けてくれた女性や、鉄道のチケットを購入するのを手伝ってくれた男性など…、たくさんの人にお世話になりっぱなしの旅行となりました。
確かに言葉は分からず、旅行の難易度が高い面はあります。
それでも彼らの温かい国民性が、旅本来の楽しさや大切さを思い出させてくれるきっかけになりました。
まだまだ書き足りないウズベキスタンの魅力については、他の記事
>>ウズベキスタンおすすめ定番観光スポット【1.ヒヴァ編】
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