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インドで野犬に噛まれたらどうする? 実体験に基づく対処法とは


こんにちは Ryu (@Ryu_SIDEFIRE)です!今回は以前の世界一周バックパッカー時代からのお話です。

僕が帰国後最も多く聞かれた質問が、「行った国の中でどこが1番良かった?」でした。

その質問に答えるのは実は難しく、「うーん、行った国は基本的にみんな好きになったし、同じ国でも場所によって(以下略)…」とくどくど話すのも面倒なのでいつも「あぁ、インドインド!」と即答するようにしていました。

でもそれは実は率直な感想で、やはりインドは特別な国として今も心に残っています。

訪れた国の中で滞在期間が抜群に長い(3ヶ月)というのもあって、インド人の文化や宗教、習慣というものにどっぷりと浸かる事が出来ました。

とにかくインドでは、道を歩いていれば何かが起こる! そんな印象がありました。

例えば好奇心旺盛なインド人が話しかけてくる→翌日にチャイを飲みに行く約束を一方的に交わされる→怪しく思い行かないでいるとまたバッタリと会い、結局ただの良い人だったようで仲良くなって別れる等。

毎日がイベント尽くしでした。とにかくインド人は人懐こい。
インドの魅力についてはまだまだ語りつくせないので、また別記事でもお伝えしたいと思います。

ジョードプルで犬に噛まれる

さて本題。

あれはインドに入国してから2ヶ月半ほどが経った頃でした。

僕はインド北西部ラジャスタン地方にある、ジョードプルという街に降り立ちました。

ムンバイから列車で揺られる事じつに18時間。到着したのは早朝6時でした。

タクシーで宿に行くのも考えたものの、まだ時間が早かった為リキシャ(人力車)と徒歩で中心部の安宿が集まるエリアまで向かう事に。

宿は予約していないので、着いてから探す事に。

目的にしていたゲストハウスのある路地に差し掛かったところ、4匹の犬に囲まれました。

唸りを上げながら吠える犬たちにびびりながら、気配を消して路地の角を曲がりました。

「怖かったー」と思いながら宿探しを再開し、上の階を見上げていたところ後ろから『ドン!』と何かが右ひざの裏にぶつかりました。

すぐに「やられた!」と感じ、足を確認。

歯型が残り、出血している。

犬たちは威嚇が済んだからか、逃げていきました。

皆様ご存知のとおり、インドは言わずと知れた狂犬病大国。

出国前にワクチン接種をする旅行者もいるようですが、僕の時には入手が困難だった事もあり打っていきませんでした。

灯台元暗しですぐ近くにあったゲストハウスに駆け込み、まずは傷口を流水と石鹸で洗う。

宿にWifiはなかったので、手元にあった『地球の歩き方』の対処法を読みました。

すると、噛まれた当日に病院でワクチンを打たないとマズイとの事。徒歩で病院へ向かいました。

幸いにも徒歩圏内に政府経営の病院があり、受付に「犬に噛まれた」と伝える。

カルテを作る為必要事項を記入。

その後も「犬に噛まれた」と色々な人に説明して色々な診察室や受付をたらい回しにされた末、腰に1本、右肩に1本のワクチンを打たれて、飲み薬も渡されてあっさりと終了しました。

彼らの「あぁ、噛まれちゃったのね」というような反応を見る限り、同様の状況で病院を訪れる人は多いらしく、少し安心しました。

診察料も取られず、費用はワクチン代1000円程度。

狂犬病ワクチンは事前接種をしていない場合、噛まれた当日に加え3日後・1週間後・2週間後・4週間後の計5回の接種を行わないといけません。

ちなみに日本で事前接種をしてから噛まれた場合でも、事後接種が4回に減るだけとの事です。

ジャイサルメールで犬に噛まれる

僕はその後も(自分の命が掛かっているので)律儀に期日を守ってワクチン接種を続けていくのですが、この話には続きがありました。

2回目のワクチン接種日、つまり犬に噛まれた3日後の朝。

僕はジャイサルメールという砂漠の町に移動していました。

ここにも政府経営病院がある事を調べており、また受付でカルテを作成。

ここでは近くの薬局でワクチンを買うように指示されました。
薬局に行くと、渡されたワクチンはなんと注射器付き。

日本では品数が不足している上に1万円以上するワクチンが、1本600円ほどで薬局の冷蔵庫に大量に保管されていました。

ワクチンを持って病院に戻り、先生に打ってもらう。

その日の夕方、副作用のせいか気怠い体を動かし、夕日を見に『サンセット・ポイント」と呼ばれる丘の頂上まで歩いていきました。

小さな村落を超えたところで急に人気がなくなり、6匹ほどの犬に囲まれました。

そのうちの1匹が唸りながらこちらに駆け寄る。そして噛まれました。

前と同じ右足を、前よりもクッキリと歯型が残るくらいガブリと。

まず始めに感じたのは「なんで?」だったのを覚えています。なんでまた自分が。

襲ってきた犬を証拠として写真に残しておこうかとも考えましたが、まずは自分の命が大切という事ですぐに丘を下り、慣れた手つきでペットボトルの水を掛け、停まっていたリキシャに声を掛けました。

「そいつは大変だ!」と病院まで飛ばしてくれたドライバーに多めに代金を渡し、朝に来たばかりの病院に戻ってきました。

先生に「また噛まれた」と伝えると、今受けているワクチン接種を続ければ問題ないとの往診結果。

傷口の処置さえされずに帰されてしまいました。

ホテルに戻って横になると、急に怖くなってきたのを覚えています。

狂犬病で死ぬのなんか、笑えない。

今まで遠いものだと思っていた『死』の存在が、途端にすぐ隣に感じられました。



まとめ

僕はその後も予定通りワクチン接種を続け、10年近く経った現在も元気に暮らしています。

僕がこの件で得た教訓は、人生に絶対はないという事。

今まで何度か犬に囲まれたり、危ない目に遭遇した事もありました。

けれども僕は心のどこかで、「自分だけは大丈夫」と高を括っていたところがあったんだと思います。

何だかんだ言って犬は襲ってこないものだ、と。

とんでもなかった。犬は普通に襲ってきます。

人生、いつ何が起こるか予測がつかない。

この『3日で2度、インドで犬に噛まれた』エピソードをその後出会った旅人に伝えたところ、「そんな人がいたって話、聞いた事があります!」という返答が返ってきた事がありました。

 

この話が都市伝説的に語り継がれていき、野良犬の被害に遭う人が減る注意喚起となってくれればと思います。

 

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